いままでの裁判の経過

個人情報(ハラスメント)不開示処分取消請求訴訟

2020年12月10日 提訴

 原告の解任事由とされたハラスメントについて、北大の規程に基づく手続がなされたか否か、なされたならばその文書の開示を求めたところ北大は、その存否すら回答しないという不開示処分を行なった。これに対し、原告は、違法な不開示処分であるとして取り消しを求めた。

 【訴状(全文)は、訴訟の内容(2)に掲載】

 提訴は、解任処分取消訴訟と同時に行ない、提出後に両提訴併せて記者会見を行なった。

2021年2月5日 第1回口頭弁論 午後2時45分 (公開)

 原告弁護団長が、訴訟の意義、内容について陳述した。
【2021.2.5付:弁護団 陳述要旨】
 被告は欠席。請求の趣旨に対する答弁書が擬制陳述され、請求原因に対する認否・反論は次回に行なうとした。次回期日は4月9日に決まった。
 弁論終了後、記者会見と裁判傍聴者への報告会を行なった。

2021年4月9日 第2回口頭弁論  午後3時30分 (公開)

■ 北大は、3月15日付けで、訴訟の対象である2020年11月13日付不開示処分を取り消し、同日付で「(当該情報は)保有していないから不開示」とする、新たな不開示決定を通知した。
 これにより、北大は、原告に対してハラスメント規程に基づく相談、申告等がなかったことを、認めたことになる。

■ 原告と弁護団は、原告に対するパワハラ情報がなかったことが確認され、当初の目的を達成したので、北大の違法な解釈適用を厳しく批判して、本訴訟を取り下げた。

■ 弁論終了後、記者会見と裁判傍聴者への報告会を行なった。
 北大の法無視のご都合主義的な態度を批判する意見が集中した。